2026-10-18
リジュランを打っても効果がないと感じる理由6つ|肌のキメ・ハリ・小じわの違い|宣陵駅の皮膚科
リジュランを打っても効果を感じにくい理由を6つに整理しました。施術の対象となる肌悩みの違い、変化がゆっくり現れること、測定値と見た目の差、製品・施術条件、個人差、臨床研究の限界について解説します。

こんにちは。コルディア医院の代表院長、キム・ダジョンです。

「リジュランを打ったのに、肌が変わった気がしないんです。」
「周りは肌が良くなったと言うのに、私は効果がよく分かりません。」
「リジュランは何回も打たないと効果が出てこないのでしょうか?」
スキンブースターの施術後に期待していた変化が見られないと、がっかりしてしまうこともあるでしょう。特に施術時の痛みや回復期間を経験した場合は、効果もはっきり感じたいと思うのが自然です。
ただ、リジュランはどの肌悩みに対して使ったのか、そして何を効果の基準にするのかによって満足度が変わってきます。

リジュランを打っても効果がないように感じる理由は、単に施術回数が足りないからだけではありません。
肌悩みと施術の作用範囲が合っていなかったり、実際の変化が小さかったり、期待していた結果と測定された結果が食い違っていたりする場合があるからです。
1. リジュランで改善したい肌悩みが異なる場合
リジュランは、ポリヌクレオチド(Polynucleotide, PN)を主成分とする注入型医療機器です。

PNはDNA由来の高分子物質で、皮膚組織や細胞外マトリックスに関連する反応などが研究されてきました。
しかし、リジュランがすべての肌トラブルに同じように効果を発揮するわけではありません。
例えば、次のような悩みはそれぞれ異なる原因で生じます。
肌悩み | リジュランで期待できる範囲 |
小じわ・ざらついた肌のキメ | 一部の臨床研究で改善が見られている |
肌の弾力低下 | 改善の可能性はあるが、個人差や研究の限界がある |
乾燥してくすんだ肌 | 一部の研究で水分関連指標の改善 |
深いほうれい線 | はっきりとしたボリュームの回復は期待しにくい |
強いたるみ | リフトアップ効果を保証することは難しい |
シミ・色素沈着 | 直接的な色素治療効果に関する根拠が不足している |
深いニキビ跡 | リジュラン単独で十分な改善は期待しにくい |
特に、肌がたるんでいたり深いシワができている状態で、リジュランだけで顔全体の形が大きく変わることを期待していた場合は、効果がないと感じてしまうかもしれません。
スキンブースターによる肌のキメの改善と、ボリューム系施術による形の変化は、分けて理解する必要があります。

2. 実際の変化がゆっくり現れるからです
リジュランの施術直後は、小さな膨疹(エンボス)や腫れが生じることがあります。

頬のクローズアップ。赤み、肌のキメの乱れ、凹みが見られる。
こうした変化は、皮膚組織に製剤が注入される過程で現れる一時的な現象です。
ただし、エンボスが大きくできたからといって、効果がより良いという意味ではありません。
逆に、エンボスがすぐに消えたからといって、施術成分の作用がなかったという意味でもありません。
PNに関する臨床研究では、一般的に施術後数週間から数か月にわたって肌の状態を評価しています。
例えば、2022年にJournal of Dermatological Treatmentに発表された研究では、27名を対象に、PNとヒアルロン酸をそれぞれ顔の左右両側に注入しました。
計3回の施術を2週間間隔で行ったうえで、肌の状態を評価しました。
その結果、肌の弾力や水分、ざらつき、毛穴の容積など、一部の指標でPNによる改善が認められました。
しかし、こうした変化が施術直後から誰にでもはっきり目に見えて現れるわけではありません。
3. 肌の測定結果と目で見た変化が異なる場合があります
この点は、リジュランの効果を理解するうえで特に重要です。
先ほど紹介した27名を対象とした研究では、肌のざらつきや毛穴の容積などの一部の客観的指標において、PNがヒアルロン酸より有利な結果を示しました。
しかし、全体的な美容改善スコアでは、両治療の間に統計的に有意な差は確認されませんでした。
つまり、測定機器では差が見られても、患者さんが実感する全体的な見た目の変化はそれほど大きくないことがあるということです。
また、肌の写真は照明や角度、メイクの有無、撮影時の肌の水分状態によって、見え方が変わることがあります。
そのため、施術前後の変化を確認する際は、同じ条件で撮影した写真と、肌のキメや小じわなど具体的な指標を合わせて比較することが役立ちます。
4. 使用する製品と施術条件が異なるからです
リジュランという名前で知られている製品にも、いくつかの種類があります。

公式の製品資料では、通常のリジュランのほか、リジュランi、リジュランS、リジュランHB Plusなどに分けられています。
製品によって成分の組み合わせや承認された使用目的が異なる場合があります。
また、施術結果は注入量や部位、組織の特性、注入の深さや間隔などの影響を受ける可能性があります。
ただし、注入量を多くしたり深く注入したりすれば、必ず効果が良くなるわけではありません。
実際の製品の承認内容と、肌の状態に合った施術計画が重要です。
施術回数についても同様です。
2024年に国内の皮膚科専門医235名を対象に実施されたアンケート調査では、PN施術を4週間間隔で計3回行う方法が最も多く報告されています。
ただし、これは臨床で用いられている傾向を調べた結果であり、すべての患者さんに3回の施術が必要だとか、3回の後に効果が保証されるといった意味ではありません。
5. 個人の肌の状態によって反応が異なるからです
肌の老化は一つの原因だけで起こるものではありません。
紫外線への曝露や年齢、肌の乾燥状態、既存の傷あと、炎症性の皮膚疾患などが、それぞれ異なる影響を与えます。
そのため、同じPN製剤を使用しても、もともと肌のキメが比較的整っている人と小じわがはっきりしている人とでは、変化の現れ方が異なる場合があります。
肌が乾燥していたり炎症性の疾患がある場合は、こうした問題を別途評価する必要があるかもしれません。
特に、リジュランを繰り返し打っても改善がほとんどない場合は、単に施術回数を増やすよりも、最初に設定した治療目標が適切だったかを確認することをおすすめします。
6. 実際の効果が十分でなかった可能性もあります
すべての施術で期待どおりの効果が現れるわけではありません。
2025年にJournal of Cosmetic Dermatologyに発表されたシステマティックレビューでは、PNの美容施術に関する9件の研究、計219名のデータが分析されました。
複数の研究で、小じわや肌のキメ、弾力の改善の可能性が認められました。
しかし、研究者らは、含まれた研究のエビデンスレベルは低いか中程度であり、最適な施術方法についても十分なコンセンサスがないと評価しています。
2026年に発表された、ランダム化比較試験を中心としたシステマティックレビューでも、分析に含まれたのは7件の研究、計183名のデータのみでした。肌の再生に関連する可能性は報告されたものの、大規模な研究がさらに必要だという結論でした。
これは、リジュランを打っても変化がないと感じる人が、単に効果に気づけていないからだけではない可能性がある、という意味です。
実際に、臨床的に意味のある改善が十分に現れなかった可能性も考慮する必要があります。
リジュランの効果がないと感じるときに確認したいこと
施術結果を評価する際は、次の質問が役立ちます。
施術前に改善したかった悩みが、小じわなのか、毛穴なのか、肌のたるみなのか
使用した製品と施術部位はどこだったのか
施術後に十分な観察期間が経過しているか
同じ条件で撮影した施術前後の写真があるか
肌のキメや水分、弾力など、どの指標で評価するのか
既存の皮膚疾患やほかの問題が一緒にないか
また、施術後に赤みや痛み、腫れが次第にひどくなったり、しこりや熱感、浸出液などが続いたりする場合は、単に効果が足りないのだと考えず、医師による評価を受けてください。
まとめ
リジュランを打っても効果がないと感じる理由はいくつもあります。
肌の変化はゆっくり現れることもあれば、目で確認しにくいほど小さいこともあります。
また、最初からリジュランでは改善しにくい肌悩みを解決しようとしていた場合は、期待した結果が現れないこともあります。
何より、すべての患者さんに効果が保証される施術ではありません。
リジュランの効果を評価するうえで大切なのは、何回打ったかではなく、どの肌の悩みを改善しようとして、実際に何が変わったのかを確認することです。

期待した変化が見られない場合は、むやみに施術を繰り返すよりも、肌の状態と治療目標を改めて評価するのが合理的です。
参考文献および医学的根拠
Lee YJ, et al. Comparison of the effects of polynucleotide and hyaluronic acid fillers on periocular rejuvenation: a randomized, double-blind, split-face trial. Journal of Dermatological Treatment. 2022;33(1):254–260.
Lampridou S, et al. The Effectiveness of Polynucleotides in Esthetic Medicine: A Systematic Review. Journal of Cosmetic Dermatology. 2025;24(2).
Rho NK, et al. A survey on the cosmetic use of injectable polynucleotide: The pattern of practice among Korean Dermatologists. Journal of Cosmetic Dermatology. 2024;23(4):1243–1252.
Polynucleotides and Polydeoxyribonucleotides for Skin Rejuvenation, Postoperative Scar Prevention, and Wound Healing: A Systematic Review of Randomized Clinical Trials. 2026.
ファーマリサーチ。リジュラン公式ホームページおよび製品別使用説明書。
※本記事は、リジュランおよびPN注入剤の肌改善に関する臨床根拠を紹介する一般的な医学情報です。研究で使用されたPN製剤がすべて同一のリジュラン製品とは限らず、製品ごとの承認内容と効果は区別して考える必要があります。
※施術の効果や回復過程には個人差があり、実際の施術は肌の状態や製品ごとの使用指針などを考慮して決定する必要があります。
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よくあるご質問
リジュランを打ったら、すぐに肌が良くなりますか?
施術直後にははっきりとした変化が見られないこともあり、実際の変化はゆっくり現れる場合があります。施術直後の小さなエンボスや腫れは、製剤が注入される過程で生じる一時的な現象です。ポリヌクレオチドに関する臨床研究でも、施術後数週間から数か月にわたって肌の状態が評価されています。
リジュランは何回も打たないと効果がありませんか?
すべての患者さんに3回の施術が必要なわけではなく、決まった回数を終えたからといって効果が保証されるわけでもありません。2024年に国内の皮膚科専門医235名を対象に行われたアンケートでは、ポリヌクレオチド施術を4週間間隔で計3回行う方法が最も多く報告されていましたが、これは臨床での傾向を調べた結果です。
リジュランで小じわや肌のキメの改善は期待できますか?
一部の臨床研究では、小じわや肌のキメの改善の可能性が認められています。ただし、研究のエビデンスレベルは低いか中程度であり、個人差もあるため、誰にでも同じ効果が保証されるわけではありません。
リジュランにはボリュームの回復やリフトアップ効果もありますか?
リジュランだけで、はっきりとしたボリュームの回復やリフトアップ効果を期待するのは難しいです。深いほうれい線や強いたるみがある場合に形の変化を期待していたとすると、効果がないと感じてしまうかもしれません。肌のキメの改善と、ボリューム系施術による形の変化は、分けて理解するのがおすすめです。
施術後、どのような症状があれば医師の診察を受けるべきですか?
赤み、痛み、腫れが次第にひどくなったり、しこりや熱感、浸出液などが続いたりする場合は、医師の評価を受けてください。このような場合は、単に効果が足りないのだと考えないようにしましょう。
リジュランの効果を確認するときは、何を見ればよいですか?
施術前に改善したかった悩み、使用した製品と施術部位、十分な観察期間、同じ条件で撮影した施術前後の写真の有無などを確認すると役立ちます。肌のキメや水分、弾力など、評価する指標もあらかじめ決めておくとよいでしょう。